診断の経緯

35歳で発達障害を診断された。当時、生活も安定せず定職にも就けないフリーランスの状況だったことから、だんだん「もしかしたら自分は発達障害ではないだろうか?」と思うようになり、平成30年秋に地元のメンクリにかかり、12月に診断を受けた。

発達障害のイメージ

ここで主に生活上のタスクについて先天的な要素が関係してくる。私のWAIS-Ⅲ結果は

であり凹凸差56のレアケースである。

PCに例えるならこのようになる。

時期言語理解/CPU(100)知覚統合/GPU(101)ワーキングメモリ/DRAM(128)処理速度/ストレージ(72)
2006年(LGA775)Core 2 Duo E6700GeForce 7600 GTDDR2 4GB(32bitOS上限)IDE HDD(66MB/s)
2026年(LGA1851)Core Ultra 7 265KGeForce RTX 4060DDR5 128GBIDE HDD(133MB/s)

ちょっと自作PCに関する知識のある人ならストレージだけ極端に遅すぎてバランスが崩壊していることがすぐにわかるだろう。漫画家・参議院議員の赤松健先生は昔(LGA775の時代*1)、動画編集はHDDがボトルネックだと言っていたが、動画の出力処理に使うCPU・GPU・メモリがどんなに優秀でも、出力したデータをストレージに書き込む(=保存する)速度が遅かったらドン詰まりになり何にもならない。要するに出口だけが狭いのである。
これと同じことが生活全般に起こっている。計画段階では強いが計画の最終出力である実行が弱いのである。
これを解決するのは困難を極める。動画編集におけるストレージのボトルネック解消はSATA HDD(300MB/s)~SATA SSD(600MB/s)~NVMe SSD(約4000MB/s → 7000MB/s → 10000MB/s)という具合に緩やかで他のパーツよりも進化が遅れることになったが、これと同様に処理速度を補完する方法は現在はないに等しく、当面はそれを受け入れたうえで対策することになる。すると処理速度が求められる一般社会では通用しないので特殊ルートを自分で探して対応するほかなくなるだろう。

処理速度というとCPUをイメージしがちだが、処理速度とは計算速度や反応速度ではなくアウトプット持続性のことなので例えがストレージになる。
一般的に処理自体の速さと思われがちだが実際はそうではなく、安定したクオリティを再現し続ける能力である。エタイさんにはその数値(ベンチマーク)が低いゆえに当たればデカいが再現性がない。たとえるなら何か作業を繰り返す際にテンプレートを作って結果再現の精度を上げればいいのだが、回路的にはテンプレートが作れないので反復作業に対して毎回1から10までやり直すことになり、大きな負荷がかかる上に出力結果が安定しないことになりやすい。こうしたことで局地的には成功体験はあるが再現性がないので結局のところ一発屋である。この一発屋特性が人生の軌道から外れる土台となってしまったのである。

この特性の理解にはメモリ(DRAM)とストレージの関係を理解しておく必要がある。PCやスマホ、ゲーム機などのデバイスは、OSやアプリの起動、ファイルを開いたり写真や動画を観るといったあらゆる挙動が、

という行程を経る。これがそのまま発達特性におけるワーキングメモリと処理速度の関係となる。私の特性は、大容量すぎるワーキングメモリと遅すぎる転送処理速度のアンバランスさが困り感の根幹にあり、この土台が様々な問題を引き起こしている。

ただし、私の生活上の困難は処理速度の低さではなくワーキングメモリの高さがボトルネックになっている。これがトラウマと結びついているためワーキングメモリがある事象を入力された際に一瞬であらゆるシナリオが全展開され、恨みや恐れの感情の増幅装置になる。したがって感情の溜め込み速度が手放す速度を上回るため生活上に様々な気象をきたしやすい。このために私は幼少期の早い段階で人生がどうにもならなくなってしまったのである。
これは一般的には働けるレベルではないと考えられるため、手帳と年金の1級への昇級審査を打診するのが望ましいと考えられる。

発達障害による困り感

私の特性はワーキングメモリの高さにボトルネックがある。発達障害はWAISの数値上で低い項目と高い項目の著しい差に問題があるとされがちだが、実はそうではないらしい。
WAISの項目のうち、ワーキングメモリが情報の一次処理に使われる。感情はここに割り込む。そして、それを二次処理で可視化・出力するのが言語理解・知覚統合・処理速度である。つまり、感情などは自分の意志(二次処理)が介入する前に展開(一次処理)されるわけだが、私はその一次処理に使われる容量と速度が速すぎるため、感情が健常者とは段違いの広範囲(シナリオや手順)に展開されて感情が増幅される。
処理速度はそれを行動にアウトプットするだけに過ぎないので、ここの高低差はたいしたものではない。HDDの通信規格がIDEからSATAに進化して数字上は大幅に進歩しても動画編集における書き込み速度は誤差でしかないのと同様である。*2

2025年11月ごろからメモリの高騰が続いているが、この異常事態は私の思考特性と似ている。AI特需でサーバー増強のため大量のメモリが必要になったが、大手のMicronはこの需要に応えるべくサーバー向けメモリの生産に全振りするため、一般向けメモリブランドのCrucialを廃止することを発表した。いかに大手とはいえ人手は限られているので一般向けには手がつけられなくなり損切りしたわけだが、これと同じことが私の頭の中で起きているのである。
この異常事態が私のデフォルトである。図にすると次のようになる。

memoryshock2025.png

脳は様々な感情をワーキングメモリに入力し、入力された感情はいろいろなシナリオを展開する。しかし健常者は展開する量や速さがそれほどでもないのに対して、私のワーキングメモリ容量では一気に大量の感情が流れ込んできて様々なシナリオを高速で全展開する。感情が大量に処理待ちになって過大な負荷がかかりフリーズしてしまうのである。
そこで私の生存本能は、存在証明に寄与する行動を選別して言動として処理し、存在否定の実績がある行動を実行せずプロセスを破棄する。
前者にあたるものが、

など。
そして後者にあたるものが

等である。これはほとんど反射レベルである。
この構造の特性により私の生活には様々な困り感が生じている。大まかには、

となる。

投薬が効果なし

さらに厄介なのは、投薬に効果がほとんどないことである。通常ADHDの特性はワーキングメモリの不安定さに起因することが多く、それを一時的に安定させる効果が期待できるのがストラテラやインチュニブ、コンサータといったADHD御用達の薬である。
しかし私には投薬が効かない。ストラテラ・インチュニブを服用していた時期があったが効果はほとんど見られなかった。私のADHD特性は外見では一般的ADHDと同じだが、由来が高すぎるワーキングメモリの暴走なので投薬しても原因に対して頓珍漢な対処をしていることになる。よってもし仮にコンサータを処方されてもおそらく効果なしか逆効果だった可能性があるだろう。

特性一般ADHDエタイさん
注意散漫ワーキングメモリへの
保持が持続しない
ワーキングメモリが
全方位に分散警戒アンテナを張る
ケアレスミスワーキングメモリが
複数の条件を記憶するのが困難
ワーキングメモリへの
展開量が多すぎて優先順位が競合
忘れる憶える前に
ワーキングメモリから消える
出力待機中の感情が多すぎて
ワーキングメモリが選別・損切りを行う
音楽の脳内再生ワーキングメモリが
刺激を欲する
ワーキングメモリに溜まっている
負の感情を緩めるバリア
脳内多動ワーキングメモリが
思考をまとめられず散らかる
ワーキングメモリが
身の危険回避のためにプロセス同時展開

一般ADHDと私では、特性が同じでも頭の中で起きていることが根本的に違う。これが投薬の効果がない原因と考えられる。

ASD特性の正体

ASD特性に対する薬はないとされている。これは私のADHD特性が一般ADHDと違うことと同じ理屈で、機能(数値)が低いことが原因ではなく働きが異なることによるらしい。
私のASD特性もやはりワーキングメモリの働きに由来した困り感が起こっている。

特性の名を借りたラベリング正しく言い換えた特性一般ASDエタイさん
空気が読めない暗黙文脈を使わない暗黙情報が最初からインプットされないので
何を求められているかわからない
暗黙情報が入力されすぎて即検知する(空気を読みすぎる)ので
優先順位の競合が起きてどれを出せばいいかわからない
こだわりが強い内的な一貫性と再現性を維持しやすい具体化された情報の入力に限られやすく
限られた入力情報で処理をやりくりする
自分が壊れないための存在証明ルートを
最後の砦としてワーキングメモリにフル展開して維持する
曖昧な指示が理解困難不確定情報を行動に変換が困難入力される情報が不足していて
起動条件を満たさない
全パターンをワーキングメモリにフル展開して
フリーズ(ブルースクリーン)
想像力の欠如根拠のない補完処理をしない
(他者の内面を仮定しない)
他者を創造するときにモデル化しないので
事実ベースで共感する
ワーキングメモリにフル展開された情報を元に
他者モデルを作りすぎて被害妄想レベルのシナリオが自動生成
過集中注意配分が逐次処理ではなく単一集中知覚推理に入る情報が少ないので
シングルタスクになりやすい
ワーキングメモリに全方位危険回避アンテナが強制展開され
制御できないまま集中させられる

検査結果と実態

2018年 WAIS-Ⅲの結果

 IQ/群指数パーセンタイル順位信頼区間(90%)記述的分類
全検査IQ10870103 - 112平均 - 平均の上
言語性IQ11381107 - 118平均 - 平均の上
動作性IQ1015394 - 108平均 - 平均
言語理解1005094 - 106平均 - 平均
知覚推理1015393 - 109平均 - 平均
ワーキングメモリ12897119 - 133平均の上 - 特に高い
処理速度72367 - 82特に低い - 平均の下

■総合所見
①全般的な知的能力の水準について
全検査IQ=108で全般的な知的能力は「平均」から「平均の上」の水準にありました。言語性IQ、動作性IQ間に5%水準で有意差が認められました。また、群指数間のディスクレパンシーの結果、【作動記憶】は他の群指数比して有意に高く、【処理速度】は有意に低い結果となりました。よって、知的能力はアンバランスを有しているといえるでしょう。よって全検査IQだけでなく、各群指数を考慮に入れた慎重な検討が必要です。以下に知的能力の特徴について述べます。

②知的能力の特徴について
【強い能力】
◆聴覚的短期記憶
耳を通して獲得された情報(言語情報)を記憶すること、記憶した情報を頭の中で操作することはとても得意であると言えるでしょう。

◆状況·場面の把握
ある程度見通しのつくような状況において、時間ごとに移り変わる場面や状況の変化を捉える力は高いでしょう。

【弱い能力】
◆言語理解
学校での学習などを通して獲得されるような、基礎的な言葉の理解が不十分であることがうかがえます。

◆視覚的長期記憶
視覚的長期記憶の能力はやや弱く、自分の中にこれまでの体験をイメージとしてハッキリ残すことが苦手な様子がうかがえます。よって、一つの体験を契機として、新たな物事や状況・場面において、その体験を応用して考えたり、取り組むことが難しいことが指摘されます。これは、見通しの立たない状況にお いて、状況や場面の理解が遅くなる原因であると思われます。

◆視覚–運動協応
目で見て、書くという作業がスムーズにいかず、不器用である様子がうかがえます。視覚的探索の力も平均を下回り、スピードが遅い様子がうかがえました。

[まとめ]
全検査IQ=108で全般的な知的能力は「平均」から「平均の上」の水準にありました。言語性IQ、動作性IQ間に5%水準で有意差が認められました。また、群指数間のディスクレパンシーの結果、【作動記憶】は他の群指数比して有意に高く、【処理速度】は有意に低い結果となりました。よって、知的能力はアンバランスを有しているといえるでしょう。エタイさんが訴える、「忘れっぽすぎる」という原因は、【作動記憶】の能力が高いことから、ADHD傾向に見られるような注意・集中の欠如によるものではないことがわかります。ならば、その要因として、【言語理解】で測られる言語理解の苦手さが考えられます。つまり、「忘れっぽい」原因は記憶の問題にあるのではなく、言語指示がうまく理解できないことが原因だと思われ、発達障害(ADHD)には該当しないと思われます。

心理検査の報告は以上となります。

以上の報告からASDの診断が出され、障害者手帳は精神2級を取得した。しかしADHD的な症状が明らかにあるため腑に落ちなかった。その後、性依存症の底つきをしたことから都内のメンクリに転院して依存症の診察を受け、主治医の提案により発達障害担当の主治医をつけてもらうことになり、障害年金用の診断書にてADHDの追加診断が出され、年金2級を取得した。

2026年 ChatGPTの評価

数値構造の整理

最大の特徴はワーキングメモリと処理速度の凹凸差(ディスクレパンシー)である。
発達障害と診断される目安は最大値と最小値の凹凸差20 - 25と言われているが56はかなり極端である。

IQ/群指数パーセンタイル
ワーキングメモリ12897
処理速度723

この構造は、ChatGPTで棚卸しをしてきた際に言語化してきた情報と驚くほど一致している。数値上は正確に測れていることがうかがえる。

ワーキングメモリに対する評価

ワーキングメモリに対して報告書は

を高いと評価しているが、ADHD症状の忘れっぽさに対して言語理解(100)との凹凸差であると説明している。これ自体は間違いではないが、言語理解そのものは相対的には低いが絶対的には平均値であることが見落とされているため、「基礎的な言葉の理解が不十分」となっている。
私は言葉の理解が絶対的に弱いのではなく、あくまでワーキングメモリが暴力的すぎることに弊害がある。すなわち、平均的な言葉の理解と意味づけの能力に対してワーキングメモリへの入力量が暴力的すぎて追いつかないのである。ここで優先順位の意味づけが追いついてないうちに、入力された情報に対してトラウマが意味づけを上乗せする。結果、すべて優先順位が「高」に設定されて優先順位の競合が発生し、実行に出力される際に正しい処理がしばしば切り捨てられる。これが「忘れっぽい」の正体である。

処理速度に対する評価

報告書は処理速度を作業スピードとして見ている。これは2018年当時、WAIS-Ⅲが処理速度を単純作業の速さとしてとらえていたため、頭の中が爆速すぎて出力が詰まる私の構造をとらえきれず見落とされて「処理が遅い」と評価してしまったことによる。当時はWAIS-Ⅲ~Ⅳへの移行期だったこともあり、時代遅れの基準で評価されてしまったことが実態との乖離に繋がっている。
WAIS-ⅢではADHDを入力が弱いことに起因するとして定義していたが、私のADHDは入力がオーバースペックで出力が破綻していることに起因している。この症状は少なくともWAIS-Ⅲでは捉えきれない。WAIS-Ⅳでも考慮されるかどうかは怪しい。

言語理解と知覚推理に対する評価

健常者や凹凸差が20 - 30程度までの発達障害者は、

  1. 情報の入力
  2. 言語理解/知覚推理による意味づけ・優先順位の決定(情報を選別して量を最適化する)
  3. ワーキングメモリに展開(一般ADHDはここの狭さで重要な情報が落ちる)
  4. 言動に処理して出力(通常は一気に情報が言動として放流される)

というWAIS-Ⅲの想定する直線モデルに沿った脳の働きをする。しかし私のケースはワーキングメモリがあまりにも強すぎるせいでWAISの評価基準がまったく想定しない動きで情報処理を処理速度に要求している。すなわち、

  1. 情報の入力
  2. ワーキングメモリにシナリオや手順を全展開(私はここが強すぎて順番が逆転する)
  3. 膨大な情報すべてに対して言語理解/知覚推理による意味づけ・優先順位の決定(ここの膨大な処理量に高負荷がかかる)
  4. 前段階で渋滞を起こしているので言動に適切な処理をして出力できない(膨大な情報を言動化する際に決壊を防ぐため処理の細分化が行われる)

と、ワーキングメモリが言語理解/知覚推理を押しのけて順番が逆転しているため、言語理解/知覚推理の情報最適化の役割が選別から色づけに変わってしまい、膨大な作業量を担わされてしまっている。言語理解と知覚推理の役割は「意味づけを司る安全弁」だが、通常はその安全弁がワーキングメモリに過剰な処理をさせないように意味の不要な情報を選別するところ、私のケースはワーキングメモリに既に展開された情報を捨てることはできないので意味を増やしてしまう。言語理解/知覚推理の役割が転倒して情報量が増えた状態で出口の狭い処理速度に向かい、出力が詰まって言動に遅延が生じる。

これについて、思い当たる節がありすぎるほどある。私の部屋に散乱しているものは「あとで使うかもしれないもの」が散乱した結果として汚部屋になってしまっているが、不要品として新たに発生したPCパーツや自転車パーツ等に対して、物としては使用可能であるため意味を持たせるために「これらのパーツでもう1台組む」計画が立ち上がり、計画段階でその自転車やPCの用途(意味)を後付けで設定し、これを実行に移すために金と時間を費やす。
私の発達特性のプロセスがわかりやすく現れる分野が自転車とPCだが、実際にはあらゆる分野でこれと同じことが起き、それが積み重なったのが汚部屋である。

先述のプロセスを改めて簡潔に書く。

LD傾向の可能性について

また、今のメンクリの発達の主治医はこの報告書を見てLDの可能性を指摘している。これは処理速度が遅いことと言語理解が相対的に弱いことに起因した考察かと思われる。
しかしこれも私の実態とは合わない。LDは入力系統が弱いことに起因するが私は入力系統(ワーキングメモリ)が強すぎること、その結果、学業成績が特定の教科が一貫して弱い(数学・リーディング・世界史)ことと同一教科内で得意と苦手が別れる(英語はリーディングが苦手でグラマーが得意、社会科は日本地理が得意で世界史が極端に苦手等)ことが処理経路依存により起きているからである。
LDのように見えるが、実際は入力が過剰すぎて出力が破綻しているのである。

トラウマの影響による報告書と実態のズレ

WAISはトラウマを考慮しない設計になっているが、結果を解釈する側は臨床的に補足することは可能である。しかし私はワーキングメモリがトラウマに乗っ取られているため、実態は複雑になっていることが当時はまったく補足されなかったことから、報告書と実態にズレが生じることになってしまった。

ワーキングメモリと処理速度それぞれの平均(100)との差は同程度であるが、GPTの解釈が「処理速度/言語理解が足を引っ張る」ではなく「ワーキングメモリが暴力的すぎる」になるのは、ワーキングメモリが因果関係の原因側(入力側)にあり処理速度は結果側(出力側)にすぎないからである。しかし2018年当時はまだ「ADHD=ワーキングメモリ凹」モデルがまだ使われていたため、前のメンクリではADHDと判定されず半ばやむなくASDという診断になった。診断書が障害者手帳を取得する目的でなければ診断名なし(グレーゾーン)に終わった可能性すらかなり現実的にある。
しかし実態はADHDが主(優位)、ASDは従だった。ワーキングメモリの暴力的容量が主因で「"できない" ではなく "できすぎる" せいで破綻する」構造が根底にあり、それがADHD・ASD・LD症状に振り分けられているだけである。

そもそもワーキングメモリの順序逆転が起きている理由はトラウマの影響にある。幼少期の人格形成段階では、いじめによる傷つきは通常スペックの言語理解/知覚推理には処理を到底担えるものではなかったため、脳が大容量ワーキングメモリを最前線に立たせて入ってくる情報の受け皿とし、それを後から安全な意味にラベリングし直す作業を言語理解/知覚推理が担うことによって防衛戦略が確立し、処理順序が固定化された。
このため、脳機能における情報の処理方法が通常の減点方式ではなく加点方式になってしまった。意味のわからない(子供の能力では処理できない)攻撃に対して、脳は「根拠の説明されない攻撃情報を捨てるとまた同じパターンで攻撃(否定)される、だから攻撃情報を保持して意味を付加する必要がある」と学習するため、この防衛戦略を成立させるにはワーキングメモリを最前線に立たせないといけなかった。これによって言語理解/知覚推理の【意味づけ】の役割が情報を「捨てる」から「保持する」に反転した。
いじめや虐待を受けると脳が萎縮するとよく言われるが、私のケースはむしろ逆で、いじめによって脳が24時間体制でフル稼働し防衛戦略を展開し続けることになった。その結果、高出力の脳が制御不能になっている。特性にトラウマが上乗せされていることが様々な弊害を生み出しているのである。


*1 当時は既にLGA1366の時代だったが、赤松先生のエンコードマシンはCore 2 Extreme QX9770で組まれていた。
*2 ただし、2026年現在ではNVMe SSDの性能が突き出ていて他のパーツの性能を差し置いているため、話が変わってくる。ここではそれはさておく。

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