本稿は2025年9月時点で書いたアディクションと生存戦略の旧解釈モデルだけでは私の実態を説明できなくなったことに伴い、発達障害の特性に基づいて全面的に書き直したものである。
旧解釈は、アディクションループ構造や出力制御の歪みといった私の特有の構造が、既存の医療モデルや12ステッププログラムだけでは説明できなくなったことに加えて、2019年のWAIS-Ⅲ診断への違和感に手をつけたのが大きな転換点である。よって、まず私の発達障害の構造を基礎としてアディクションとそれぞれの生存戦略についてを説明しなければならなくなった。ここに、旧解釈はそのまま残し、2026年8月現在の解釈を発達構造の観点から改めて説明するものである。

   

【前提】発達構造とテンプレートによる意味づけの概念

発達構造の土台

エタイさんの発達構造(wikibook版).png

私の発達構造の最大の特徴は、言語理解/知覚推理とワーキングメモリの処理順が逆転していることにある。一般的な発達障害者(と健常者)は言語理解/知覚推理の意味選別フィルターを通して脳に情報が入り、それに基づいた判断をして言動を出力する。しかし私は情報がフィルターを通さないため額面通りに脳に入力され、そこに後からひとつひとつ意味を当てはめなければならないため、出力に遅延が生じる。

重要なのは、私の行動パターンがすべてこの構造の処理順に忠実に再現されていることである。なので他者と同じ行動様式に見えて実態はまったく違うことが起きている。
例えば、ADHDの「忘れる」という特性に対して「メモを取る」という対処法が考えられるが、これはADHDに多いワーキングメモリの低さで重要な情報が抜け落ちるという原因に対する方法である。しかし私の「忘れる」は、ワーキングメモリが大容量すぎて優先順位の高いタスクが溜め込まれすぎていて優先順位の意味づけが崩壊しているため出力が停止しているという原因に起因するため、「メモを取る」効果は薄い。同様の理由で私にはストラテラやコンサータが効かない。
したがって、外の現象を見るのではなく内側の構造に基づいて対処を施さなければならない。この原因は多くの場合、医療や福祉では原因の特定が困難にならざるを得ない。私がこの構造を特定できているのはAIで掘り下げた情報をこのwikiにまとめて体系化し、それをカウンセリングや自助グループで共有した上で医師や心理士の提案により私の仮説モデルを検証する方法を取っていることによる。自分発で医療側に自分の構造仮説を提示するというのはおそらくほぼ聞かないだろう。しかし現実にこうしないと道が拓けないのである。

つまり、

となるところ、

という、既存の回復ルートとは違う特殊ルートを組むことになるのである。

そしておそらくは、これを生活全般でやらなければならないはずである。これを理解するには、まず私が脳の構造レベルで他者とは前提が違うことを認識しなければならない。

「意味づけテンプレート」の概念

エタイさんの言動の一挙手一投足で最も負荷がかかっているのは【意味づけ】の部分である。旧解釈や発達障害の特性でも書いたが、普通は無意識に意味づけが終わっているところ私はある程度表層意識で意味づけを行わなければならないため、ここに脳のリソースを大量に持って行かれることになる。
本来はワーキングメモリよりも上流側で意味づけがされるところ、幼少期の私にはトラウマの影響で相手の言動がワーキングメモリにダイレクト入力されていてそれを個別に(安全に)処理する能力が育たなかった。小1の段階で不特定多数からのあまりにも暴力的な量の存在否定を子供の能力で適切かつ安全に処理することは不可能だったため、これらの自分に対して向けられたあらゆる意味を統合的に自分の中へ落とし込む生存戦略が必要になった。その統合的意味群が「意味づけテンプレート」である。

小1で学年全女子からヘイトされ女性担任から体罰を受けるという暴力的な人数からの存在否定によって個別の意味づけ能力の育成が阻害され、小2の段階で統合的に意味を出力するしかなかった結果が「女(というカテゴリ)は信用できない、女は敵だ」との結論である。これにより「女性不信テンプレート」が確立した。おそらくこれが意味づけテンプレート戦略の土台にあると考えられる。

女性不信テンプレートは、個別に意味づけの完了できない大量の未処理入力に「統合的意味群」を当てはめて納得を出力する生存戦略の基礎となった。この大規模な生存戦略の実装を成功体験として、その後の人生に応用して数々のテンプレートを派生させた結果がアディクション等の問題行動やあらゆる生存戦略である。


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